外壁の種類

塗装の基礎知識

外壁の種類と特長

まず、外壁材にはどんな種類があるのか知りましょう。外壁材は種類によってメンテナンスや初期費用が大きく金額が変わる部分ですので、しっかりと比較して下さい。

  • サイディング
  • ALC
  • タイル
  • セメントモルタル塗り
  • 土塗り
  • 羽目板

ほかにもありますが、一般的に選ばれる外壁材の種類としてはこれくらいでしょう。それぞれ長所、短所があります。

サイディングの種類

サイディングの主な種類として、窯業系と金属系の2種類があります。

(1)窯業系サイディング

窯業系サイディングは、成形のときに型を付けることで、タイル風にしたり、石積みの雰囲気を出すことが可能です。最近サイディングのJIS規格が変更となり、14mm以上となりましたが、サイディングにデザインを施したデザインサイディングは16mm以上が主流です。セメント質と繊維質を主な原料で作られます。セメントなどの原料を釜で圧力をかけながら高温で成形し、それを養生すると完成です。

価格
14mmから16mmの変更によって、40坪くらいの住宅であれば、100万円以上はアップするようですので、家を建てる予算と相談する必要はあるようです。価格は当然薄い方が安くなりますが、歪みなどの不具合、見た目の重厚感、防音効果などに影響を与えるので、しっかりと選びましょう。ショールームなどで確認して頂くと分かりますが、厚みが厚いものの方が、タイルや石目調のデザインが本物らしくなります。
塗装
成形した際には色が付いていないため、工場や現場で塗装を行います。その塗装の方法によって、メンテナンスにかかる費用が変わってきます。メンテナンスは、外壁の塗り直しを気にされる方は多いのですが、目地から水が浸入するのを防ぐコ―キング材は5~7年程度で割れたり、収縮して隙間が開いたりしますので、外壁の塗り直し以上に気にする必要があります。

(2)親水性サイディング

親水性サイディングとは、サイディングの表面にシリカ(Si)やフッ素などの水蒸気を吸着する機能をもつ物質を塗布することで外装材の表面に常に水の薄い膜を形成し、静電気の発生や汚れを付着しにくくして、長期間にわたり綺麗な状態を保つことができるサイディングです。

特徴
太陽の紫外線が必要な光触媒とは違い、太陽が当たらないような北側や隣地と接する外壁面であっても効果が期待できます。一般的には、15~30年程度の期待耐用年数を持っており、一般的なサイディングよりも塗り替えに必要な費用を抑えることができます。

光触媒サイディング

光触媒サイディングとは、サイディングの上に紫外線を受けることで有機化合物を分解する機能をもつ、酸化チタンなどの物質を塗布することで長期間にわたり綺麗な状態を保つことができるサイディングです。また、親水性サイディングと光触媒サイディングで全く同じデザインや厚みの商品がラインナップされていないものもあり、親水性と光触媒の商品を貼り分ける場合には、選択できる種類が少なくなることも注意が必要です。

特徴
有機物の分解効果があり、油汚れやコケなどの発生抑制に対しては光触媒の方に軍配が上がりますが、紫外線が当たる環境にないと効果を十分に発揮できないといったデメリットもあります。
耐用年数
期待耐用年数は光触媒のものと親水性のもので大きく変わる訳ではないようです。
金額
親水性サイディングと光触媒サイディングの金額を比較すると光触媒の方がおおよそ2割高くなっているようです。デザインやイニシャルコスト、機能性を十分に考慮して選択することをお勧めします。

金属系サイディング

金属系サイディングは、非常に軽量ですので、施工が楽といったメリットがあり、リフォームに向いた材料と言えるでしょう。鉄やアルミニウムなどの板材に、発泡系樹脂断熱材を補強材として成形された外壁材です。

特徴
金属のため、出隅や入隅部以外は釘をそのままサイディングに打ちつけるのではなく、サイディングが重なる部分に釘を打つのが一般的な施工になります。そのため、釘の跡などが目立たず、綺麗な仕上がりになります。厚みは15mmほどが一般的です。ただ、凹凸をあまり大きくは出来ませんので、タイル柄や石目では安っぽさを感じるかもしれません。比較的シンプルな柄が多いのはそのせいでしょうか。

タイル

タイルは、耐久性やメンテナンス性には優れています。粘土や石材を細かく砕いたものを焼き固めたもので、材料自体の耐候性や耐久性は非常に優れています。タイルにも吸水性によって呼び方が異なり、外壁材は磁器質、せっ器質が主に使われます。また、その留め付けの方法でも湿式と乾式といった2つの方法があり、専用金具や専用ボンドなどで下地材に留め付ける乾式が一般的になってきています。

特徴
見た目の良さは、デザインサイディングなどの模倣商品とはことなり、長期にわたりその美しさを保ってくれる反面、デメリットもあります。イニシャルコストが高い点や、地震が起こった際の剥離などが欠点としてあげられるでしょう。また、下地材の劣化が分かりにくく、雨水侵入などによって下地が劣化するなどの問題もありますので、注意が必要です。目地割りもいくつか種類がありますが、通し目地や片馬踏み目地が一般的でしょう。

ALC

ALCとは、軽量気泡コンクリートを指し、autoclaved light weight concreteを略したものです。へーベルハウスが採用しているのがもっとも有名です。コンクリートは耐火性能などが優れるなど優秀な材料ですが、重たい、断熱性能がほとんど見込めないといった欠点がありあます。その欠点を解決したのがALCなのです。ただ、初期費用が高い、メンテナンスが大変などのデメリットもあります。

費用
初期費用としては、材料費と合わせて、上塗りする塗料にお金がかかります。また、塗装の方法によって金額が大きく変わることも注意して下さい。
注意点
ALCを使う場合には塗料にも気を使い長期間メンテナンスが必要ないような高級な塗料を使う必要がありますが、地元の工務店がALCを使う場合には、しっかりとした製品知識を持っていないところに頼むとあとあとのメンテナンスで大変な思いをする危険性があります。