内装塗装

塗装の基礎知識

壁へのこだわり

イメージしていたものを実際部屋にしてみると、何かか違うと感じたことはありませんか? そんなとき「壁」を見直してみましょう。住空間の中でも一番面積が広く、部屋の印象を左右する「壁」。イメージ通りの家になるのが一番ですよね。

壁紙の種類

壁紙で代表的なビニルクロスをはじめ、紙クロス(紙壁紙)や無機質の材料を薄く表面に塗着させた無機質壁紙なども開発され、壁紙を選択されるだけでも大変に感じているのではないでしょうか。日本では、古くは湿式と呼ばれる塗り壁が一般的でした。しかし、戦後15年から20年経過した1960年代、施工に手間がかかり、工期も長くなる湿式の壁に変わり、石膏ボードなどを下地にして糊で壁紙を張っていく乾式工法が普及し、施工の容易さや安さが受け入れられ、現在は乾式と呼ばれる壁紙で仕上げられている家がほとんどです。ここでは種類の多い壁紙の特徴についてまとめてみました。

タイル壁

家の内装材の中ではよく使われてきた材料です。現在でもキッチンやトイレまわりにタイルを選択される方も多く、最近では、エコカラットに代表されるような調湿性などの機能を持たせたタイルもあり、デザイン性だけでなく、機能性でタイルを選ばれる人も増えているようです。

特徴

タイルには、原料や焼く時の温度の違いによって陶器質タイルやせっ器質タイル、磁器質タイルなどに分けられます。それぞれ吸水性が異なるため、使う部屋の用途に応じて使い分けるといいでしょう。

メリット

  • 部分的に使うなども可能で、他の壁材との相性も良い
  • リサイクルも可能で、環境にやさしい
  • メンテナンスが容易で長期間使うことができる
  • 陶器のため、火に強く耐火性を上げることができる
  • 1枚1枚の表情が違いを楽しむことができる

デメリット

  • 無釉タイルは汚れが付きやすく、掃除が難しい
  • タイルが脱落する可能性がある
  • 施工や材料に費用がかかる

ビニルクロス

現在、壁紙でもっとも普及しているのが、このビニルクロスです。その普及率は9割以上ともいわれ、メーカーから出されるカタログはため息が出るほど分厚く選ぶのにも一苦労するほどです。選ばれる理由は、デザインのバリエーションや絵柄付きのもの、天然素材の風合いを再現したものなどがどんどん開発され安っぽさを感じさせないビニルクロスも多くあります。また、コストパフォーマンスと、手入れの簡単さなども人気の秘密です。

特徴

製造ですが、そのポリ塩化ビニルに紙や不燃紙を裏打ちして製品が完成です。このビニルクロスですが、ポリ塩化ビニルを主原料としたものが多く、それにプリントや発泡、エンボス加工を施すことで様々なデザインや柄を作ることが可能です。なお、ポリ塩化ビニルの成形をしやすくするための可塑剤変色やカビを防止する安定剤などが添加されており、これらの物質の体の影響を心配される方が塗り壁や紙壁紙を選択されるようです。

メリット

  • 商品の種類が豊富で、選択肢が広い
  • 難燃処理された主品を選ぶことで、防火性を上げることが可能
  • 防カビ剤が添加された商品を選ぶことで、カビへの対策も可能
  • 施工性がしやすいため、施工費を抑えられる
  • 汚れがついても拭き取ることができるので、メンテナンス性が良い

デメリット

  • 化学物質を含有するので、アレルギー体質の方は注意が必要
  • 独特のニオイがある
  • 合成製品なので、素材感を楽しむことは難しい
  • 部分的な補修が困難

塗り壁(左官仕上げ壁)

昔は多くいた左官と呼ばれる職人が、クロスの普及により、塗り壁で仕上げる家も少なくなり、その数はどんどん減っています。左官職人は、ヒビや脱落、見た目の綺麗さなどを考慮し、下地や中塗り、仕上げの原料の配合を決め、決められた配合の材料を塗り上げていきます。職人さんの腕や感性によって仕上がりの色も変わりますし、耐久性も変わってきますので、塗り壁を選ぶ場合には、良い職人さん探しがとても重要になります。

漆喰

真っ白なイメージの強い漆喰ですが、江戸城に代表されるような黒漆喰や漆喰に顔料などを混ぜた色のついた漆喰なども存在します。漆喰とは、消石灰に砂や糊を混ぜたもので、室内の壁だけでなく、外壁や塀などにも使われてきた材料です。また、材料にわらすさを混ぜたものや、鏝(こて)でわざと表面に荒さを残すような仕上げ方法もあり、漆喰仕上げといってもいろんな表情を作ることが可能です。

メリット

  • 塗り替え時期がクロスなどと比べると少なくて済む
  • 不燃性の材料のため防火性を上げることができる
  • 化学物質や二酸化炭素を吸着させる効果がある
  • 水蒸気を吸放湿する性質があり、湿度を安定させることができる
  • 材料が重いため音が漏れにくい(入ってきにくい)
  • カビが発生しにくい

デメリット

  • 技術が必要なため、施工費が高くなる
  • 地震などの強い力が加わると、ヒビが入りやすい
  • 施工する手間が多く、工期がかかる
  • 短時間で乾燥させるとヒビが入りやすい

珪藻土(けいそう土)壁

軽く断熱性に富んだ材料である珪藻土(けいそう土)とは、海や湖に住んでいるプランクトンが死んで蓄積されてできた土です。

特徴

珪藻土そのものにはセメントのように固まる性質がないため、壁に固着させるために、糊などの合成樹脂などが使われます。珪藻土自体は自然材料ですが、シックハウスなどを気にされる方は、固めるための合成樹脂に何が使われているかをチェックするといいでしょう。珪藻土は壁に利用されるようになる前から七輪などで利用されており、耐火性がある材料ということが分かると思います。

メリット

  • 多孔質材で塗って一定期間ニオイを吸着することができる
  • 不燃性の材料のため防火性を上げることができる
  • 水蒸気を吸放湿する性質があり、湿度を安定させることができる

デメリット

  • 擦れに弱く、補修が困難
  • 汚れが付きやすく、掃除が困難